ここ「JW・J」会の名称にもなっている〜「自己を見つめる」ー“左右社”が、森教授セレクトにより、新たに渡邊先生の2つのエッセイを加え、重補されました。
【増補に際しての補注】
本書『自己を見つめる』が装いも新たに刊行されるのを機に、著者のエッセイ二篇を増補した。円熟期の名作『自己を見つめる』は、哲学書からの引用を差し控え、独自の思索を結晶させているが、その歩みに同伴している数多の思想家のうち、著者が愛読してやまなかった二人の哲学者、ハイデッガーとニーチェに関するものを選んだ。『樅の木の歌』は、1976年に死去したハイデッガーを偲ぶ、紀行文的味わいに満ちた追悼文。『「永劫回帰」小考』は、「運命愛」の定式化であるニーチェの中心思想を「内面性」から解き明かしている。いずれも著者四十代半ばの作品
…(森一郎/東北大学教授)
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