2020.05.25 16:14「現代人のための哲学」 第4章レジュメ第4章のレジュメになります。/矢野第4章 『自然の生命の大切さ』 〜文明と自然との関係はいかにあるべきかを根本的に考え直すとは、「いかなる態度で自然と関わるのか」という倫理の問題である〜「生命論的自然観」の考察『自然』の原義ーおのずから生きて働く作用、生命の活動、いのちの横溢の漲ったものという意味であるピュシス(Physis)/ギリシア語ピュオー(Phyo):生み出す、成長する、おのずと成っていくという動詞に由来するネイチャー(nature)/ラテン語で自然を表すナトゥラ(natura):ラテン語の生まれる、成長する、発現する、創り出される、由来するという意味を持つ動詞に由来する自然:東洋的自然観に基づく日本では「じねん」と読まれ、おのずと、ひとりでに...
2020.05.18 19:04「現代人のための哲学」第3章 レジュメ引き続き「第3章」をUPいたします。第3章 『技術の光と影』 魔物化した科学技術の暗い影科学技術の暗い影→魔物化(具体例)・工業化がもたらした予期せぬ環境破壊・公害の発生による被害や災害の出来事・産業廃棄物による自然環境破壊と生態系の破壊・大気汚染・水質汚染・酸性雨による森林破壊・フロンガス/二酸化炭素によるオゾン層破壊と地球温暖化・地球の砂漠化(化学肥料による土地の砂漠化)・文明の基礎である化石燃料の枯渇化・原子力発電の安全性の問題・使用済み核燃料の処理問題・薬害/医療の荒廃・脳死/臓器移植/体外受精の倫理的問題・ヒトゲノム研究による古典的人間観の解体これらの難問を解決する新しい人間観は、どこにも見当たらない。『人間は、いまや、おのれの因果の知力を妄...
2020.05.15 15:08現代人のための哲学 第2章 レジュメ引き続き「現代人のための哲学」(渡邊二郎著):第二章レジュメを UPします。第二章「科学とは何か」〜近代科学の基本的性質と意義・その限界について考える:「現代は科学技術時代」である【近代科学の説明の仕方】・因果法則を打ち立てようとする根本的性格がある(その理由)抽象化した因果律を観察と実験により必然性として保証されているという説明法をもつ ↓〔将来を予測〕▷ 役立たせる(=応用し利用する) ↓ 「文明化(=工業化)」*「しかし因果法則を根拠に置く科学的知識は、実は学問的知識のうちのあくまで一部である」ー 知識とは、必ずしも法則の知識ばかりで成り立っているわけではない ー「事実を丹念に調査し、それらを組織立って記述する学問体系や、人間のあるべき振...
2020.05.11 04:08現代人のための哲学 第1章 レジュメ次回勉強会の担当者である「矢野由香里」さんより、【現代人のための哲学(渡邊二郎著)】最初の第1章のまとめをUPします。勉強会資料として扱いますので参加者はご参照ください。第1章 『現代とはどういう時代か』 現代に生きる我々は、何をどのように考え、どう生きるべきなのか、そのあり方を哲学的に考察する哲学的に考えるとは「何か」 ・物事の基本をよく考え直す営みである ・人生観世界観の根本知である ・いかに生きるべきかを考えることである現代という時代について(文明の進化と近代化)①科学技術の発達 ②環境問題 ③エネルギー問題 ④情報化・国際化の時代⇒民族紛争など細かく局所的な面での争いの絶えない時代 ⑤価値意識の変化により、生活・暮らしの差が拡大 ⇒道徳の退廃(...